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2010/10/11 までの http://d.hatena.ne.jp/sasashin の記事をインポートしただけです。

J1第12節 ジェフ千葉 2 - 1 FC東京

お互いに攻めが身上のジェフ千葉 vs FC東京の試合をBS観戦。

相手の左サイド、丸刈り頭が今野だと気付かなかった試合開始直後。今野が左サイドバックやってるあたり、怪我人多発のFC東京は相当苦しいんだろうなあ。ジェフはいつものスタメン。そして、噂の新外国人にして千葉の秘密兵器、ポペスクが遂に!遂にベンチ入り。この「運動量は少ないがパスセンスは別格」とされる3人目の男の出番はあるのか。

アグレッシブなチーム同士の対決。「スペースに走り込んでワンタッチ・ツータッチのパスを繋ぐ“早さ”で攻めあがる」ジェフに対して「個のランニング・ドリブルの“速さ”を生かして攻める」FC東京というイメージ。どちらもタテにはやいサッカーを指向しているので、スリリングな攻め合いが堪能できる、ていうかチャンスの後にピンチありで胃に悪いゲームになるはず。……だったのだけれど。

試合開始して間もない17分。羽生が左サイドから相手ペナルティエリアへ侵入して根性キープ、相手が寄せてきたところを鋭い切り返しで置き去りにして低いクロス。巻が合わせきれなかったところに詰めていたハースがきっちり押し込んで先制。29分には、左サイドに張っていたハースがライナー性のクロスを放り込み、というよりは、空中のスペース目掛けてピンポイントのパスを入れ、後ろから走り込んできた巻が頭で合わせて追加点。これはビューティフルゴール。

トップの位置で体を張る巻、それよりやや下がり目でボールを散らしてゲームを作るハース。機能はしていたけれどゴールから遠ざかっていたFW2人が待望の得点を決め、試合の主導権はジェフ千葉のもの。FC東京としては、開始直後の勢いのまま先取点を奪い、ジェフが前掛りになったところに得意のカウンターを喰らわしたかったはず。逆に2点先行して無理にバランスを崩さなくてもよくなった千葉は、FC東京のアタックに落ち着いて対処し試合をコントロールしていた。無闇矢鱈と攻めに出るのではなく、手数を減らしたカウンターで相手を牽制しつつ、ここぞというポイントではFWを追い越し攻め上がる。が、残り時間が少なくなってきて逃げ切りモードに入った終盤に1失点。

だから攻め勝つ試合運びを、と言うのは簡単だけれど、それだけではタイトルを獲れないというのはわかっている。勇敢に攻め続けるか、賢い試合運びを身に付けるか。クラブがどんなサッカーを目指すのか、サポーターがどんなサッカーを望むのか。タイトルを1つでも取ってさえいれば、「組織力を生かして最後まで果敢に攻めるサッカー」と自信を持って言えるのだけれど。でもやっぱりタイトルも欲しいよなあ1回くらいは、と思ってしまうのだよねー。

注目のサイド対決(って毎試合言ってる気がするけど)については、1勝1敗の引き分けってところですかね。右の水野の対面には本職ボランチなのに左SBに入らざる得なかった今野。さすがに今野は堅く、水野はあまり深い位置まで入っていけてなかった気が。アーリー気味にいいボールを何本か上げていたけど。それにしても、サイドに入ってもやっぱり今野は今野。いい選手です。守備は上手いし、いいタイミングでいいポジションに入っておもしろいクロスを上げてくる。頭はいいしハートもある、そして何より真面目。怪我などしないでがんばって欲しい。左の坂本の対面にはスピードスター石川(と、おまけの加地)。はっきり言って、石川は不発。前が詰まり気味の状態でボールを持たされ、ドリブルで突っかけていくんだけど囲まれる、の繰り返しだったような気が。加速するためのスペースを石川に与えなかったジェフの守備が上手かったんだろう。加地は……覚えてないなあ。この2人を相手に、坂本は全然負けていなかった。むしろ押していたんじゃないか? 石川とのマッチアップでは相手を抑えていたし、ジェフの2得点はどちらも左サイドから。

期待のポペスクの出番はなし。ナビスコ杯で試してから中断明けにリーグ戦登場、ということになりそうですね。