『七つの黒い夢』<span class="note">（アンソロジー）</span>

七つの黒い夢 (新潮文庫)

乙一・恩田陸・北村薫・誉田哲也・西澤保彦・桜坂洋・岩井志麻子と豪華メンバーによる薄手の文庫アンソロジー。

乙一「この子の絵は未完成」：いかにも乙一。飛び抜けてはいないが安心して読める出来。／北村薫「百物語」：むー。北村薫の短編集に収録されているのなら、この抑えた感じが良いですね、言えるのだけれど。／恩田陸「赤い毬」：ノスタルジックスーパーナチュラル。恩田陸の得意技。／誉田哲也「天使のレシート」：コンビニ店員のおねえさんの名前は「天使」さん、てラノベかと思った。ラストの台無しっぷりはダークで良し。／西澤保彦「桟敷がたり」：この理屈っぽさはさすが西澤保彦。結末の酷さも大好き。／桜坂洋「10月はSPAMで満ちている」：短編ながらもキャラが立っていていい感じ。《よくわかる現代魔法》シリーズからのスピンオフ。／岩井志麻子「哭く姉と嘲う弟」：えーと、官能？

で、このセレクトのどのへんが「黒い夢」なのか誰か教えてください。