裁判の話
「おたくの猫がうちの車に傷を付けた！賠償しる！」といきなり訴えられて簡易裁判する羽目になった人のblog。必ず最初から読むべし。原告の暴走っぷりがもう……。角川書店から出版されることが決定しているらしい。
まあ、ネコの方は訴えられた側がワンサイドゲームで勝利して事なきを得たのだけれど、下のやつは笑えない。
国際シンポジウムでの松井三郎氏*1のプレゼンテーションについて、セッションの座長である中西準子氏*2がWebサイト上に批判記事を載せたところ、松井氏が中西氏を名誉毀損で告訴したもの。現在も係争中。
公開された言説に対してWeb上で批判を行ったら名誉毀損で訴えられるらしいですよ？
原告・松井氏側のプレスリリースにおいて、提訴に至った理由として挙げられているのは2点。なんだけど、（1）については事実ではないことが根拠となっているし、（2）については学術的な問題だから法廷に持ち込むのは筋違いというもの。この件、名誉毀損としての要件を満たしていない。それに、当事者同士の交渉を行わずいきなり訴訟を起こしているというのは不自然だし、研究者が同業者を相手に論争もせずに裁判所に駆け込むなんてのは常軌を逸している。まあ、松井氏が、というか、松井氏“側”がこの訴訟を起こした理由は、被告となった中西氏が当事者的考察として書いてあることが当たってるんだろうとは思うのだけれど。
