『出られない五人 <span class="subtitle">酩酊作家R・Hを巡るミステリー</span>』<span class="n6te">（蒼井上鷹）</span>

出られない五人―酩酊作家R・Hを巡るミステリー (ノン・ノベル)

デビュー作『九杯目には早すぎる』で微妙に注目された蒼井上鷹の2冊目の著作にして初長編。

出ようと思えば出られないこともないのだけれどそれぞれがそれぞれの理由のため出るに出られない密室、というとなんだか微妙に石持浅海風味。ではあるのだけれどそこは蒼井上鷹なので、アイルランドもテロリストも無関係でシリアスさのかけらもないわけで、要するにシチュエーション・コメディーですね。

えーと、処女作より面白い2作目を書くっていうのは本当に大変なことなんだろうなあ、というあたりで言葉を濁しておこう。