2005年10月に読んだ本
- 『少女には向かない職業』(桜庭 一樹 / ミステリ・フロンティア)[bk1]
- 『奇偶』(山口 雅也 / 講談社ノベルス)[bk1]
- 『疾走!千マイル急行 下』(小川 一水 / ソノラマ文庫)[bk1]
- 『ホームタウン』(小路 幸也 / 幻冬舎)[bk1]
- 『セリヌンティウスの舟』(石持 浅海 / カッパ・ノベルス)[bk1]
- 『ブルースカイ』(桜庭 一樹 / ハヤカワ文庫 JA)[bk1]
- 『新ロードス島戦記 5 終末の邪教 上』(水野 良 / 角川スニーカー文庫)[bk1]
- 『モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(奥泉 光 / 文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ)[bk1]
- 『そして今はだれも』(青井 夏海 / 双葉社)[bk1]
- 『魔王』(伊坂 幸太郎 / 講談社)[bk1]
- 『白い花の舞い散る時間 リリカル・ミステリー』(友桐 夏 / コバルト文庫)[bk1]
- 『猫泥棒と木曜日のキッチン』(橋本 紡 / メディアワークス)[bk1]
- 『銀盤カレイドスコープ Vol.1 ショート・プログラム:Road to dream』(海原 零 / 集英社スーパーダッシュ文庫)[bk1]
- 『銀盤カレイドスコープ Vol.2 フリー・プログラム:Winner takes all?』(海原 零 / 集英社スーパーダッシュ文庫)[bk1]
- 『半分の月がのぼる空 Looking up at the half-moon』(橋本 紡 / 電撃文庫)[bk1]
- 『海を失った男』(シオドア・スタージョン / 晶文社ミステリ)[bk1]
- 『不思議のひと触れ』(シオドア・スタージョン / 奇想コレクション)[bk1]
全部で17冊。今年トータルで180冊。調子に乗ってスタージョンとか読んでみましたよ。半分くらいよくわかんなかったけどね!
『疾走!千マイル急行』は鉄な人大喜びな話と見せ掛けて実はオープンソースの話でした。『銀盤カレイドスコープ』と『半分の月がのぼる空』は続巻があるってのが信じられないほど綺麗な終わり方。どーしてこうラノベってシリーズ続けようとするのかね。『そして今はだれも』は内容はともかく装丁が……。青井夏海の本だと知らなかったら、手に取ってすらいないと思う。『奇偶』はエンタテイメントとして読むと厳しい気がする。“偶然”についての思索小説なんでしょう多分。『ホームタウン』は面白かったけど、正直、物足りない。丸く収まりハッピーエンド……って、もっとこう、ああもう。いや待て、それは読み手の捻くれた心根が問題なのでは?という話もなくはないわけですが。『魔王』はいつもの伊坂節。政治ネタをやるならもう少し過激にいかないと弱いかな?という気がする反面、みんなが揃って同じ方を向き始めることへの静かな不安というものはよくわかる。つまりは「考えろ考えろマクガイバー」ということなんでしょう。
一冊選ぶとしたら、ラストが印象的な『少女には向かない職業』かなあ。『ブルースカイ』もいいと思うけど、魔女狩りの話とかすごい好きだけど。