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『永遠の出口』<span class="note">(森絵都)</span>

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

児童文学界のエース・森絵都が初めて大人向けとして刊行した作品。ある少女の10歳から18歳までを綴った連作短編集。思春期の揺れ動く心を確かな筆致で瑞々しく描いた逸品。文庫化に際して北上次郎の解説も付きましたので、森絵都って誰?なアナタもぜひお手にとってお読みください。

というわけでおすすめではあるのだけれど、読むのは少しキツかった。『黄金色の祈り』西澤保彦を読んだ時みたいにイヤな気分全開。10年というフィルタのおかげで生々しさも随分と薄れてはいるけれど、あの頃の感情を思い出すのは気分のいいものではないし、その感情にリンクしている出来事を思い出すのはもっと嫌。18より前の過去なんて消えて無くなればいいのに。と半ば本気で思っていたりするのでした。