koyoweblog log

2010/10/11 までの http://d.hatena.ne.jp/sasashin の記事をインポートしただけです。

『俺が近所の公園でリフティングしていたら』<span class="note">(矢田容生)</span>

俺が近所の公園でリフティングしていたら

俺が近所の公園でリフティングしていたら

2chで「連載」されていたテキストがベースだと聞いてナメてましたけど、これがなかなか。

ひとりのサッカー少年が天才少女プレーヤーとの出会いをきっかけに覚醒し、ユース代表、そしてA代表へと駆け上っていく……という話。まあ、ありがちですね。文章も上手いという程でもないし、というか、ヘタな部類。それに普通は、サッカー小説読むよりもサッカー観る方が面白いんですよ。でも、この小説は面白い、というか熱い。多分作者は実際にプレイしていた人なんだろうなあ。試合シーンの迫力、熱気がすごい。というのが、面白さの半分。

もう半分は、この作品がリアルサッカーの架空戦記だからってこと。大手版元から出ている商業作品なのに実在の選手が実名で登場しまくるという反則技。1勝もできなかったワールドユース(の大熊監督の采配)や、未だに何がしたいのかわからないA代表(のジーコ監督のチームマネジメント)に不満がある人なら、きっと面白く読めるはず。

というわけで、図書館に返す前にもう一度読もう。