koyoweblog log

2010/10/11 までの http://d.hatena.ne.jp/sasashin の記事をインポートしただけです。

本屋大賞ですってよ、奥さん ぱーと2

はてなダイアリー内をぐるぐるしていたらこんな記事を発見。元・書店員さんによる現役書店員擁護、で合ってるかな。

むー。なんというか。*1

「本を売ることが好き」というのは具体的にどういうこと? それは“文房具を売ることが好き”とか“家具を売ることが好き” とか“食品及び日用雑貨を売ることが好き”なんかとどう違うの? その違いは「本が好きであること」とは関係がないの? カラオケ屋は場所貸しだから、その比較は無意味ですよね? 「書店員として一緒に働きたい人」と客にとって役に立つ店員はイコールなの? そもそも書店はサービス業じゃなくて小売業ですが?*2 「本屋」を冠した賞なのに書店員全体の見解の代弁だと考えないほうがいいってのは都合のいい話じゃない? 「本屋大賞に自分の意志で参加」したのが「本を読むのが大好きな書店員さん」たちばかりなのであれば「そんなに本を読まない人の選んだ一冊が多数派意見としてノミネートされる」のはおかしいですよね? 「もともと売れる本を売るだけで満足している本屋さんと、ただ置くだけだと厳しいけれど工夫次第で大化けする可能性のある本を見抜いてきっちり売ろうとしている本屋さんとの違い」は一般の客にとっても本当に「売り場を見れば一目瞭然」なんですか? どこの店も軒並み売り上げ低下しまくってる気がしますが? レコード大賞の結果が気に入らないからってレコードそのものまで嫌いになることはないけれど、本屋大賞が嫌いだからという理由で本屋さんまでをも嫌いになるってのは充分にありえますよね? 本読みが好きなのは、書店でなくて書籍ですから。

なんていうことは、現役でない方に訊いても仕方ないし現役の方に言ってもやっぱり仕方ないんだろうけど。

ぐだぐだと言いましたが、新刊の配本がちゃんとされていて既刊もすぐには返品されないで使いやすい検索システムがあって探しやすい棚があって本が破損していなければ、フェア台も平台も店員の接客態度もかなりどーでもいい気がしてきました。ネット書店でいいよね? 実際、最近ではリアル書店なんて新刊のチェック漏れを確認するためだけに行ってるだけだし。

それでもやっぱりぐだぐだと書いてしまうのは、まだ本屋さんに期待してるってことなんだろうなあ。

*1:「書店員さんは本が好きで本に詳しい人」ていう一般の人≒客の持つイメージは間違い、という現状の説明としては合っているけれど、開き直ってどうすんですか。客の求める店員像がそーゆーもんなんだから、それに応えないでどうすんですか。

*2:小売はサービス業では、というツッコみが入ったのですが、日本職業分類的には小売業とサービス業は別。無形の何かを売るのがサービス業。