『宇宙海兵隊 ギガース 4』<span class="note">(今野敏)</span>
- 作者: 今野敏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: 新書
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「吉川英治文学新人賞受賞第一作」って帯に書いてるけれど『隠蔽捜査』で今野敏を知った人が次に読む一冊としてはあまりにも不適切な気がする《宇宙海兵隊 ギガース》シリーズ第4弾。ヒロインはサイバーテレパスという異能者で搭乗する機体はGIGASという白いプロトタイプ、なんていう「俺ガンダム」小説なので、ロボットスペオペを受け付けない人はお引き取りください。
まあ、ただの俺ガン小説なら読む気もしないわけですが、このシリーズで面白いのは「戦闘シーンの機動と軌道にうるさい」ということ。あんまり高機動で動き回りすぎると脱出速度オーバーして引力振りきって軌道外れてお宇宙の星になっちゃうよ?とか。敵が木星圏に住む人々だったりネーミングセンスがやたらと古事記っぽかったりするのは『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』のパクリっぽい気がしますが、実際は今野敏の『宇宙海兵隊』というギガースの原型となった作品の方が先らしいよ。ということは、麻宮騎亜の方が(以下自粛)。
3の後しばらく続きが出なかったので、売り上げ不振で打ち切られたのか?とか ADVANCE OF Z の小説パート書いてたら俺ガン小説なんてどうでもよくなったのか?とか心配していたのですが、無事に4が出たのでそれだけで満足だったりして。